廃棄される農産物
農業やってると、どうしても食べられない収穫物を捨てることはある。カビが生えているとか、病気が入っていて、苦いとか。そういうのは仕方ないとして、全然食べれるんだけど、経済的に出荷すると赤字になる、つまり箱代、運賃、各種手数料払うと、販売金額より経費の方が多くなる、という理由で廃棄されることがある。
ニュースなんかで、たまに見るのがキャベツ、白菜、等。
うちで作ってるトマトの場合、そういう廃棄はないが、別法人でやっている水耕レタスの1年目はそういう事態に陥り、1ヶ月の中で、2日分まるまる廃棄したことがある。
理論的には、出荷しないで捨てたほうがいいとわかっているが、実際の作業は辛いものがあった。
従業員にも不安が広がり、「大丈夫か?この会社?」みたいな雰囲気が漂ってくる。幸い、最初の1年だけで現在は廃棄することはないが、生産数が、注文数を上回っているので、余剰分を市場に出しているが、この部分、実は経費を引くと赤字になっている。なので市場出荷する分を製品にする前に廃棄したほうが利益になるのだが、あの時の気分を考えると廃棄する指示は出していない。
話を戻してトマトの場合、最後に片付けるときに青で収穫したトマトを置いておくと赤くなる。これを追熟というが、このトマト、生では酸っぱくて硬いので美味しくないが、料理にしたり、トマトジュースにするとものすごく美味い。
うちの農園で出る、この追塾のトマトは直売所やレストランに使ってもらっていたが、みんなのやつを集めてトマトジュースにするプロジェクトはこのあいだの記事に書いたとおりです。
うまくいくといいのだが。
下の写真は本当に廃棄する、どうやっても食べれないトマトです。念のため・・・