農業で稼ぐのは難しくない その1
ちょっと挑戦的なタイトルだが、これから何回かに分けてこのテーマで話していきたい。
農業というと、儲からないイメージが付きまとう。補助金がないと成り立たないとか、普通にやってると飯食えないとか。
政府もそういう立場で、様々な補助金制度を作ったり、農業支援を行っている。
が、中には年商数億円から10億以上を稼ぎ出す農業法人や個人農家もいる。
所得はサラリーマン換算で1000万以上稼ぐ人もザラに居る。
さすがに億を超える人は見たこと無いが、実質4000万ぐらいの人は知っている。
僕は当初、勤め人の時間のなさに辟易して、農業なら収入は減るが、自由な時間が増えて、仕事ものんびりできて、ストレスがなく、家族と過ごす時間も増やせ、子育て環境もいいんじゃないか?と考えていた。
いろいろな本を読み、農業人フェアに行って話も聞き、京都という、近場の産地の支援制度を利用して就農する直前まで行ったこともある。
新規で農業を始めるには、事実上、施設園芸(ハウス農業)をするしか無い。
と言うのは、広大な農地を買う、借りることが難しいからだ。露地栽培で経営を成り立たせるためには最低30ヘクタール程度は必要だが、そのような土地がある地域は限られるし、条件の良い農地はどこかの個人か企業が使っている。
北海道は離農した土地や設備が空いていたりしたが、離農するということは、その土地ではうまく行かなかったからで、そこに入っても失敗する可能性は高い。また、冬場はどうしても雪に閉ざされるので、出稼ぎとセットになってしまう。大阪生まれで、九州にいた時間が長い僕には寒いのは嫌だった。
その点ハウス農業なら、30アールも(3000平米、1000坪)あれば1000万程度の売上を見込め、約半分は残ると考えればなんとか生活は成り立つ。
面積あたりの生産量が沢山見込め、また単価が高い作物を作れるからだ。ま、これは鶏が先か卵が先かの理論で、ハウスがないと作れないような作物は単価が高いということだ。また、冬場に夏の作物である、きゅうりとかトマト、あるいはハウスなしでは作れないいちごなんかを作るというのが考えられる。
冬越の作を作れる、静岡、高知、宮崎あたりが適地となる。日照不足をテクニックでカバーすることは不可能なので、日当たりの良い地域で、最適な土地を確保できれば成功の確率はぐっと高くなる。
と、今日はここまでにしておこう