top of page

養液栽培の罠(アスパラにて)

 立茎を開始した直後は良かったのだが、どんどん新しい株を伸ばして擬葉が展開してから、葉色が悪いのが気になっていた。

 わかめのような色が普通なんだが、なんか黄色っぽい。

 窒素切れ、あるいは鉄欠乏な感じ。

 戻り水の養液分析してみると、窒素切れが疑われたので、原液に尿素を投入、pHも高めだったので原液を作るときに、硝酸液を1リットルずつ入れていた。

 去年、供給する希釈液のpHが6だったので、てっきりそのぐらいだと思っていたら・・・なんと6.5ぐらいだった。

 ちょっと高い!ただでさえ窒素の吸収が旺盛でpHが上がりやすいのに、供給が6.5だと培地内はたぶん7超えてるはず。

 すぐに原液にさらに硝酸を2リットルずつ足したところ、それでも5.9ぐらいまでしか下がらない。が、葉色は劇的に改善。

写真は黄色く写ってますが、もっとひどかったのです。これでだいぶマシになってます。

 今朝さらに1リットルずつ足して5.6ぐらいまで落とした。さらに鉄も1キロ追加投入。

 養液栽培の肝は培地内のECとpHの最適化。それと適正な窒素濃度、というのはわかっていたつもりなんだが、計測して確認、という作業は常に必要。原水が浅井戸なんで、pHが上下するんですね。6から6.5ぐらい動きます。

 pHが上がると、微量要素の吸収が悪くなって、樹勢が落ちて収量が落ちる、病気が出やすいと良いことありません。トマトはきっちりやっていたんだが、アスパラはかけ流しだから大丈夫と油断していた。

 このせいかもしれんが、収量も日量30kgを超えてきた。ようやく黒字化がちょっと見えてきた気がする。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page