農業で稼ぐのは難しくない 番外編 農業は難しいのか?
前にサウザーさんで紹介したVoicy,我らがイケハヤさんも、もちろんやっています。
その中で紹介されていたのが、新規就農を目指して地方にやってくる人たち、それも有機農業や自然農法にあこがれて、という話。
世の中に有機農法の野菜がほとんどないのを見てわかるように、相当ハードルが高い。また、普通の作物でも新規就農は結構難しいというようなことを言われてました。
これには全く同感で、かつ、すでに高知に4年済まれているイケハヤさん、田舎の事情をよく分かっておられます。
家庭菜園レベルで作れる作物は、頼みの綱の直売所で、年金生活者の低価格出品の餌食となります。
僕らの地区はそこまで安く出す人は少ないですが(それなりにみんなガチでやっているせいか)、路地作物では生活費の足しにもならないような売り上げになると思われます。
どうしても初期投資がかかって参入障壁の高い、施設栽培をしないとなかなか農業だけで生活していくのはつらいでしょう。
生活費レベルが低ければ、半自給自足的な農業をすれば、結構面白いのです。
僕の住んでいる地区から西に50㎞ほど行ったところにある、山間地では炭焼きをして、自給自足的な農業をして、生活してる人がいます。とはいえ、炭焼きは現金収入としては200万程度なので、独身者、あるいは子なし夫婦でないと難しいでしょう。
ただ、それを受け入れれば、楽に(傍から見れば)生活できると思います。
僕のようにガチでハウス栽培をやっているのも、傍から見れば「儲かっていいねぇ」とか言われますが、そんなに楽ではありません。貸借対照表見せてやろうか!って気になります。
それぞれのやり方にそれぞれの良さがあるので、自分が得意なほうをやればいいのではないでしょうか?
あと、販売にも触れておりましたが、まさにそれです。僕の中で、生産と、販売では3:7あるいは2:8ぐらいの割合で、販売に神経を注いでいます。
とにかく野菜の形にさえなってしまえば、どうにかこうにか売ってしまうので、何とかなっていますが、市場出荷しかできなかったら即死でしょう・・・
たまたま僕は勤め人で食品の営業をやっていたのが吉と出ました。
作るのもそれなりに得意ですが、営業とどちらが人より秀でているか?と客観的に見た場合、営業でした。 作物づくりはそれこそ神がかった人がたくさんいます。
「こんなもの俺には作れねーよな!」って感じの人がそれこそ掃いて捨てるほどいるのが農業県である宮崎です。
ところが、売り方が上手な人はあまりいない。となると、販売で伸ばしていったほうがいいことは自明の理です。最近は上手な人の作物をそれなりに高く仕入れて、更に高く売る、なんてこともしてます。
得意先はいいものをそれなりの値段で仕入れができて良し!
生産者は市場に出すより高く売れてよし!
僕も利益はそれほどないけれど、売上が上がってよし!
と三方よしです。
農業で稼ぐには様々なハードルが高いですが、形ができあがると参入障壁が高いので、過当競争になりにくいです。
とまあ、今日はこのあたりで