top of page

トマトの挿し木(挿し芽)

ここの栽培方法は低段密植方式という。検索すれば、具体的な方法までヒットすると思いますが、たくさんの苗を使います。

 面積あたりで言うと、普通栽培の15倍から20倍です。

 年中育苗するので、購入苗を使わずに自家育苗するので、購入苗より一本あたりの単価はグンと下がります。

 施設の稼働率も高いし、一本あたりの人件費、資材費は本数をこなすので格段に下がる。

 しかし、下がらないのが種代!

 トマトの種はF1品種と言って、固定種とその他の品種の掛け合わせなので、種をとっても同じ品質の苗にならない(ようにしている?)

ので、メーカーから買うしか無く、1粒15円程度する。

 うちの面積でも年間130万ほどのコストになっている。

 一時期、挿し木専用のベンチを作って、全て挿し芽で1区画3500本の苗を作ったことがある。

 が、2週間、短い時で1周間間隔で安定生産できる自信がなかったので、苗を切って、穂木を挿し木、残った苗からの脇芽を伸ばすことで、2倍の苗を採っていたことがある。

上の写真が台木?側 下の写真、奥の方が穂木側である。

 これにも問題はあって、穂木側から脇芽が出なかったり、刺したほうから発根しなかったりで、それなりのリスクがある。

 とはいえ、種が半分で済むので、何年間かはやっていた。

 最近はそれより、回転数重視であまり挿し木はしていなかったのだが、苗立ち枯れが出て、苗が足りなくなったので、久々に、本圃から脇芽を採ってきて挿してみた。

 本圃から脇芽を採ってきて挿し続けると、種代0になるが、黄化葉巻ウイルスへの感染リスク、突然変異の確率を考えると、半年ごとに種から育苗した方がいいだろう

 理想的には今の育苗ハウスに挿し木採取用のベンチを組んで、本舗から隔離した上で、穂を採取することだろう。

 今年の課題にしよう。

  このぐらいまで葉面積を減らして、遮光すると4日程度で発根します。この写真、実はノウハウの塊だけど、こんなところまで訪問してくれた方のために公開します(笑)もっとたくさん葉を付けた穂を挿す人が多いようですが、萎れが激しくて発根するのに時間かかります。ミスト設備があればいいですが、葉を落として蒸散量を抑制してあげればいいだけです。

 ちなみに、自家育苗のために挿し木するのはOKですが、この苗を売るとアウトです。種苗会社に訴えられます。種苗会社は自作農家でも挿し芽をするのをよく思っていないです。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page